連携発表の直後に2件の着服が発覚。宮崎銀行の事件。

着服
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宮崎銀行は1月22日、客の預金などを着服していた事件が発覚したとして記者会見を行いました。事件発生は2件・被害額は1億円を超えています。

不可解なポイント①2件の着服事件が同時期に発生。そして発表のタイミングを考察すると。

事件発生は2件。しかもどちらも昨年11月に発覚しています。着服事件発覚は金融機関でも滅多に表面化しないのに、それが2件も発生したとなると、金融庁から「業務改善命令」という罰則を受ける可能性もあります。なぜ、事件は同時期に発生したのでしょうか?

そもそもの事件の概要は、 審査部に勤務していた元行員(男性46歳) が

①投資信託取引残高報告書の偽造 ②定期預金証書の改ざ ん ③融資金の着服 ④定期預金証書の偽造

以上の様々な手口で 2011年11月から着服し、被害者9名、被害総額は1億1千3百60万9,200円にのぼる事件。

 http://www.miyagin.co.jp/pdf/2152_pdf_data.pdf

宮崎銀行のニュースリリースに詳しく記載されていますので、上に添付します。

この事件と同時期に発生したのが、 門川支店に勤務していた元行員(女性30歳) の着服事件。

2018年4月から2019年11月までの間、 ①カードローン融資金の着服 や 投資信託購入資金および解約金の着服 など、やはり様々な手口で被害者 4名、被害総額は11,385,247円の事件です。

まず、着服事件の発生というのは、金融機関の規模の大小に限らず、起きます。しかし、頻度は10年に一度あるかないか程度。なのに、2件とも11月に発覚している。一度の記者会見で2つの着服事件を頭取が謝罪するなど前代未聞のことです。

頭を下げる場面を1度で済ませるように、どちらかの事件の発覚したタイミングをずらしているのでは?と勘繰りたくもなります。

1月18日に宮崎銀行は連携協定の調印式に出席

宮崎銀行は 肥後銀行、鹿児島銀行、大分銀行と環境省とで18日、国連が提唱する持続可能な開発目標(SDGs)の普及やESG(環境・社会・企業統治)融資の推進で連携協定を締結しました。

もしも、着服事件をこの式典の前に発表していたら、このような華々しい場所には頭取は出席はおろか、連携メンバーから外されることも懸念したのではないでしょうか?

そして、連携発表の翌週に、今回の事件を公表し、お詫び会見に頭取が出席しました。

発表のタイミングが1月22日になった理由が見えてきました。

不可解なポイントその②金融庁からの情報提供とは?

元男性行員の事件を見ると、不可解な点がいくつかあります。その代表が金融庁からの情報提供で発覚したという説明。通常の着服事件の発覚は、内部監査か、顧客からの問い合わせ。最近はほとんどが、顧客からの問い合わせで発覚しているケースばかりでしょう。実際に、女子行員の事件は顧客からの問い合わせで判明しています。

そもそも、東京にある金融庁、もしくは、宮崎銀行を管轄する九州財務局が、このような事件を見つけるということはあるのでしょうか?

③事件発生が2011年の経営企画部勤務時期も不可解

通常、着服は現場つまり支店で起こるものです。しかし、この男性行員は 経営企画部に勤務していた2011年11月に、顧客から預った投資信託購入資金を購入したように見せかけて着服したとあります。

宮崎銀行の経営企画部には「投資信託」商品販売を扱うことが出来たのでしょうか?本部勤務の行員が知人や顧客に頼んで投資信託を販売することはあるかもしれませんが、実績は本店営業部になるはず。

そもそも、なんで経営企画部の担当者が 所定の書式ではない架空の投資信託取引残高報告書を作成した上で、着服するなんて芸当ができたのか?しかも、8年間も発覚せずに。。。

④行方不明の行員の安否は?リリースによると、着服行員は「 11月19日から病気を理由に欠勤しております。本人からの聴取ができていないため、現時点で不明な点も多く、引き続き社内調査をしている状況 」として、発覚後の事情聴取が進んでいないことが分かります。

結論 着服事件の背景にあるものは?

今回、宮崎銀行は11月に発覚した2件の着服事件を1月22日というタイミングで公表しました。

事件発生から公表までに 70日間を要しています。行員が事情聴取に応じられないことが影響したのでしょうか?

いいえ、前回2015年6月の都城営業部での着服事件では、行員が事情聴取後にすぐ自殺したにも関わらず、1ヶ月後には発表しています。

宮崎銀行の行員のほとんどは一生懸命に地域のために頑張っています。宮崎銀を応援しています。

ブログを読んでいただきありがとうございました。

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