今度は豊田信用金庫で、不祥事が発生しました。記者会見で謝罪しています。先週から岐阜信金、瀬戸信金に続いて東海地区で3件目の不祥事発生です。
豊田信金、個人情報を不正使用。支店長の指示でローン推進に。
事件の概要は、 1月23日、豊田信用金庫の豊田駅前支店が豊田市から預かったプレミアム付商品券の購入者リストを不正に使い、ローンや定期預金を宣伝するチラシを郵送したということです。
豊田市のプレミアム付商品券は低所得者や子育て世代の市民を対象に去年10月から販売していて、市は豊田信用金庫に商品券の販売・換金業務を委託していました。
豊田駅前支店では去年10月から12月に商品券を購入した市民32人にチラシを郵送していて、1月31日、市民から市に報告があり、不正利用が発覚しました。
豊田駅前支店には、6人の職員がいますが、支店長の指示で支店の担当地域に住所がある人を選んで引換券をコピーしていたということで、46人分をコピーし、実際に32人に送っていたということです。
豊田駅前支店の梁瀬大支店長(48)は、「個人取引先を増やせるチャンスだと思ってコピーしてしまった」と話しているということです。
会見した豊田信用金庫の福岡祥二営業統括部長は、「個人情報の扱いの認識に甘さがあり、申し訳ありませんでした」と謝罪しました。
豊田市は、再発防止策が確認できたとして、引き続き、豊田信用金庫に商品券の販売などの委託を続けると言うことです。
事件は2月4日、NHKと東海テレビ放送でニュース放送されました。それぞれ出典のニュース番組をリンクします。
記者会見で営業統括部長が謝罪会見。
事件発生を受けて、豊田信金は2月4日にホームページに謝罪文書を掲載しました。
掲示と同時に記者会見を開いています。
ニュース映像を見る限り、会見は豊田市市役所の市政記者クラブで行われたのではないでしょうか?
事件を考察。個人情報の不正使用とは?
不祥事となったのは、 市から預かったプレミアム付商品券の購入者リストを使って、ローンや定期預金を宣伝するチラシを郵送したということです。 とよたプレミアム付商品券実行委員会との委託契約に反し、個人情報を不適切に利用し、営業に関するDM(ダイレクトメール)を発送する事案 だと、説明しています。
「通常DMは、個人情報の利用目的を説明し、同意をいただいた上で行うルールとしているにも関わらず、このような個人情報の不適切な利用 を行い、お客様にご心配、ご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。」と謝罪文章にあります。
プレミアム付商品券 を巡っては、これまでも実は同様の扱いを他の金融機関も行ってきたのでは?
過去には首都圏の多摩信金が市民に販売する前に大量に支店職員で事前購入して問題になったことはありました。その時の謝罪文章はこちら。
今回は、 低所得者や子育て世代の市民を対象に販売 していた商品券の販売リストを使ってローンを推進したという内容。
「本来営業に使ってはいけない個人リストを営業に使った」ことが不適切だったと信金側も認めていますが、
本来の問題は別に2つあります。
①低所得者層を対象にローンを売ろうとした行為。
②支店長が率先して職員にリスト営業をやらせたこと。つまり、支店長をそこまで動かした本部指導イコール厳しいノルマがあったのではないか。
支店長をそのような行為に走らせたのはなぜでしょうか?営業店に本部から厳しいローンの割当ノルマがあったのでしょうか。営業店の職員も拒否できなかったとしたら、ノルマによって普通の感覚が鈍っていたと言わざるを得ません。
ある意味、支店長も支店職員も被害者だったのかも知れませんね。
あと一つだけ疑問があるのは、どうしてこの不祥事は公になったのか?という点。
DMをもらった人がわざわざ、市役所に相談するとはどういう魂胆があってのことでしょうか?
なぜなら、DMをもらって不愉快なら信金に直接抗議するなり訴えるなりすれば、それなりの対応をするとは思いますが、ここまでおおごとにもならなかったと思うのです。つまり、多くの営業現場では、このような事が起きていて、苦情が寄せられても秘密裏に解決していると。。。
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