銀行員を含めて、勤め人は「スキル(技能)を向上させてキャリア(職歴)を磨く」ことが大切です。

では、銀行員に最も期待されるスキルとは、なんでしょうか?
それは「金融知識」でしょう。つまり、「いかにお金を安定して、かつ低コストで調達できるか」が大事です。
そうして得た金融知識を証明する方法をご存知でしょうか?
例えば、初対面の商売相手に自分は何者か、紹介したいとき。
それは、シンプルに「肩書き」です。例えば、名刺に名前や所属会社以外に何が記入されていますか?
調査役とか次長とか、社内の資格もありますが、最も信頼される肩書は、ズバリ「資格」です。
仕事が出来る!と見られる資格が名刺に書かれているだけで、信頼度は一気に上がります!
銀行員に限らず、保有する資格は大事ですね。
ただ、一般の事業会社と違い銀行員は多くの資格を必要とする職業です。
もともと、地元でも頭の良い学校を卒業している人が多く採用されるので、資格勉強に関して、拒否反応を示す人が少ないのが銀行員の特徴です。さらに、勉強が嫌でもないので、「資格マニア」的な人も数多くいます。
ただし、名刺に書かれる資格でも、誰でも簡単に取得できるものは恥ずかしいものです。
このサイトでは、銀行員の資格を紹介しながら、あわせて転職に絶対有利な資格もお知らせします。
銀行員 資格/中小企業診断士
銀行員の方が、まず押さえておきたいのが中小企業診断士です。
中小企業診断士というのは、持っていてもあまり意味の無い資格という人もいますが、そんな事はありません。
確かに、他業種においては、持っていてもあまり有利になる事はありませんが、銀行員の場合は、中小企業に融資をする立場なので、持っているかどうかで随分と差が出ます。
あとは、中小企業診断士を持っていると、企業コンサルが出来るようになります。
将来、独立をしたい方などにとっては、中小企業診断士は、持っていて損は無い資格でしょう。
ただし、難易度は高めです。
銀行員 資格/宅建
宅健は、土地取引などに必要な資格で、不動産取引業者が必須の資格です。
宅健は、不動産取引に必要な資格というイメージがあるかもしれませんが、実は銀行員の方で、宅建を持っている方は意外と多いです。
理由としては、やはり銀行員は、不動産と切っては切れない関係にあるからです。
宅健を持っていると、土地の見積もりや、売買にかかる経費の計算などが自分でできるようになるので、とても有利です。
銀行員 資格/簿記
簿記1級
簿記1級を持っていると、企業の会計に関する事は、かなり理解できているという段階です。
個人事業主や小規模の企業の確定申告であれば、問題なくできるというレベルでしょう。
簿記2級
簿記2級は、商業高校などでも取得する資格です。
簿記2級を持っていると、一般企業の事務職につけるというイメージを持っているかもしれませんが、税金、会計など、企業のお金に関する事の基礎知識となることなので、とても大切です。
ゆくゆくは、税理士や会計士の資格を取得することを念頭におくのであれば、まずは簿記2級からチャレンジするのがおすすめです。
※3級もありますが、3級は簡単すぎる印象です。
銀行員が持つべき資格とは?
これから銀行員になる人がとるべき資格
学生時代からこれらの資格を取得するために基礎的な勉強を始めるのは大変よいことです。
しかし、時間があるなら、まずは次の二つの資格に備えたほうがいいでしょう。
◆TOEIC
◆運転免許
◆「TOEIC」は正確に言うと資格ではありませんが、資格のような扱われ方をします。
取引先の海外進出に伴って銀行員も海外支店で活躍する機会が増えていますし、外資系の取引先を担当することも増えています。英語力を身につけておくのは、大きなプラスとなるでしょう。
ちなみに、メガバンクの新入行員(総合職)のTOEICの平均点はいまや800点と言われています。
◆運転免許は、絶対必要・マストの資格です。
銀行員は男性女性ともに営業職でスタートすることが多いので、運転免許証がなければ仕事になりません。
ちなみにですが、男性は外回り営業を担当する際、バイクのスーパーカブを運転することが多いようです。
スーパーカブを金融機関が採用している理由は、何と言っても「燃費」の良さ。
みなさんも、町で、スーパーカブを運転するスーツ姿の方をよく見られているのでは?
メガバンクだと営業車です(笑)。
女性行員の営業職ですが、スーパーカブに乗ることは少なく、バッテリー付きの自転車や屋根のついたスクーターというのが与えられるケースが多いようです。
このほか、学生時代に取得を奨励するとしたら、
◆証券外務員2種は大学生が銀行に入社する前に勉強しても簡単に取得出来るレベルの資格です。
◆ファイナンシャル・プランニング技能士(FP)も3級レベルなら取得しやすい資格です。
入行した後でとるべき資格
まず、実際に新人時代に取得することになる資格は下の通りです。
◆銀行業務検定
◆日商簿記
◆ファイナンシャル・プランニング技能士
◆貸金業務取扱主任者
さらに
◆証券外務員
◆生命保険募集人
◆損害保険募集人
これらはだいたい入行5年目ぐらいまでに取得しなければならないケースが多いようです。
◆銀行業務検定試験は銀行・信用組合や金庫・保険会社に勤務する人が年間20万人以上受験する資格です。
対象は金融業界に勤務している向けなのですが、金融業界以外でも資格取得することで昇進・昇給の条件にしている企業もあるんです。
収入アップを目的として金融業界以外の受験者も徐々に増えている資格です。
自分の強みを磨く上で身につけておきたい資格もあります。
◇個人の生涯設計や法人の税務関連の業務に必要な知識となるのが「ファイナンシャル・プランニング技能士」の資格。
銀行員の仕事は預金の獲得や融資だけではありません。様々な金融商品を販売することも大切な仕事です。
これからの時代、銀行員にはますますコンサルティング能力が求められるようになるので、資格の重要性は高まる一方でしょう。
1992年以降の投資信託が銀行窓口で販売できるようになって以後ファイナンシャルプランナーの資格の必要性が高まったってことですね。
ですが、最初に書いたようにファイナンシャルプランナー3級ではNG。
FP2級以上の資格があって始めて、専門的な知識や実務的な知識があると判断されるんです。
なので、ファイナンシャルプランナー技能士の資格も簿記同様2級以上は取得しておきたいもの。
ァイナンシャルプランナーは、国家資格である「金融財政事情研究会(きんざい)」と、
金融機関での転職希望の場合は、「きんざいのFP」を取得するべき。
「日本FP協会」のCFP・AFPは、保険代理店などで勤務する人が積極的に取得している傾向が強いようです。
◇「銀行業務検定」はその名の通り、銀行業務についての知識や理解を図るための資格。
財務・法務・税務などの科目があります。
特に「証券外務員」「生命保険募集人」「損害保険募集人」は、“これがなければ営業できない”という免許です。
◇証券外務員は必須の資格。「証券外務員は取得していて当然」の基本的な資格です。
証券外務員の資格は投資信託などの金融商品(証券・国際)の販売や取扱いのために必須です。
証券外務員の資格がないと金融商品を顧客に提案・販売が出来ません。
証券外務員の資格は1種と2種があり、1種の方が2種よりも上位の資格。
金融商品に関するあらゆる仕事が出来る資格です。
転職時は「証券外務員1種がないと転職できない」わけではなく、最低限2種でも資格取得しておけば十分でしょう。
◇銀行内で副支店長以上に昇格するためには、「内部管理責任者」の資格も必要です。
証券外務員と合わせて取得する人が多くなります。
◆証券外務員は金融の仕事を辞めても役立つ
退職したとしても証券外務員の資格は役に立ちます。
例えば、コールセンターでパートや派遣社員などで仕事をするときにも効力を発揮するんです。
資格を持ってない人よりは確実に時給などの待遇がアップします♪
◆2006年に貸金業法改正が行われ、貸付業務を行う金融機関は規模に応じた一定数の貸金業務取扱主任者が常住することを義務付られました。
金融業界は金融庁の監視が厳しくコンプライアンスの徹底が必要なので、2004年以後は急ピッチで資格取得者の人材確保が進んでいます。
国政として資格取得者を増やす流れなので、2009年には国家資格として制定されました。
貸金業務取扱主任者の管理監督者は金融庁で、登録などの事務作業を日本貸金業協会に委任している資格です。
銀行員が転職する際に持つべき4つの資格
◆なんといっても、「公認会計士」資格がダントツ有利でしょう。
銀行員は元々経済知識があり、基礎的な会計と税務知識もあるので、十分取得可能な資格になります。
特に転職に際して、公認会計士資格の信頼度は高く、実力を推定する好材料になります。大企業だけでなくベンチャーや外資系にも求められるので、転職時にCFOとして迎え入れられることも多いのです。
◆税理士
税理士試験は難しく国家資格の中でも難易度は高め。ただ、金融関連の業界で今後も働いていくなら一生モノの資格として圧倒的な強さを持った資格です。
特に、最近はやりの企業買収や合併の仲介(M&A)業務を担当する時に特に役立ちます。
法人向けの組織改編のコンサルティング業務や、事業継承などでも税理士としての資格能力が活かされるでしょう。
当然、銀行での富裕層に対するプライベート・バンキング部門で、資産管理コンサルティングに十分能力が発揮されます。
どの業務を選ぶにしても税理士としての専門性は高く評価されますね。
ただ、その分資格取得は難しくため、単位合格を目指し数年がかりで資格取得いる人も多くいらっしゃいます。
◆宅地建物取引主任者
確かに宅地建物取引主任士(宅建士)の資格は不動産関係者が取得する資格です。
2015年に宅建物取引主任者から「取引士」と名称が変更され晴れて士業の仲間入りした資格。
不動産・建設業界ではもちろん資格取得者が多いですが、それ以外の業界では金融業界の取得者が多い資格なのです。
銀行員でも転職する上で宅建資格者は有利な資格。
転職の求人先として不動産業者・建設企業、次いで投資ファンド、ノンバンクがあげられます。
住宅ローンは、銀行に取って個人向けの融資商品としては最もメジャーな商品。
他にも企業融資の場面でも、企業が保有する建物や土地の担保評価などの業務もあります。
住宅ローン・不動産の担保評価などの場面で宅建の資格を中心とした不動産の専門知識があれば相当有利になるのです。
◆弁理士
知る人ぞ知る国会資格。知的財産を扱うので、専門の特許事務所への転職はもちろん、企業内の有資格者も増えている。年収1000万円以上の高額報酬も夢ではないでしょう。主に理系に有利な資格です。
◆MBA
外資系金融機関、投資ファンド、コンサルティング会社に転職するには最強の資格。欧米の有名大学のMBAはもとより、日本国内大学の同資格も市民権を得ています。
銀行内の同資格取得の試験を受験するのが近道。自費負担が大変だからです。しかし、合格すれば、年収が転職で倍になる可能性も広がります。
銀行員が転職する際に、持たなくてよい3つの資格
◆中小企業診断士
一般的に中小企業診断士は難関の資格で、転職時に有利な資格と言われていました。
その理由は企業への資金の融資の業務で審査に役に立つと思われ、転職時ではコンサルティングが出来ると目されていました。
しかし、現実は、一般企業に入社すると資格知識を直接生かすような場面がなく、コンサルで必要なのは中小企業経営者とのコミュニケーション力であったことに気が付かされます。銀行員としては誇れる資格なのですが、難易度の割には、転職に有利になりません。
◆簿記検定1級
転職先の経理部門では活かされますが、部長などのマネージャー的な立場であれば、ほとんど必要とされない能力。
◆社会保険労務士
転職して「人事部」に所属するなら必要だが、そうでない部署ではまったく役に立たないでしょう。銀行員でも取得者が多いが、人事部配属者がほとんど。女性がキャリアアップを目指して、転職するには使い勝手が良い資格です。
銀行員の資格と出世の関係について
銀行員が必要とする金融実務やFPなど資格は、役職と連動していることがほとんどです。
例えば、「調査役」なら、この資格が必要だと、人事管理表にハッキリと記載されています。
よって、ある年齢になったら、この役職になるという目安があり、その役職になるのに必要な資格が示されています。
だから、銀行員は土日も研修所で講座を受講したり、試験対策講座勉強をするのです。
あまり一般の方にはなじみがありませんが、土日を使って本部が資格研修などを行う際に、お昼ご飯に弁当などを差し出すと「休日出勤」と見なされ、出席者に「休日手当」を払わなければなりません。
そのため、土日を使った本部研修は、あくまでも自主参加が基本になるのです。
若手行員が転職する背景に、土日をつぶして、自主参加で研修に参加する先輩行員の姿を見ているからではないでしょうか?
銀行 資格/転職について
具体的に銀行員が転職をする場合、銀行員以外の一般的な方々とは異なり、押さえておきたいポイントがあります。
是非参考にしてください。
銀行員が転職するなら「転職エージェント」一択
転職をする方法は、様々な方法があります。
例えば、「ハローワーク」もそうですし、「転職フェア」というイベント企画もあります。
また、一般的に、「転職サイト」と呼ばれるサービスには、「エージェント型」「サイト型」「スカウト型」の3パターンがあります。
ただし、ハローワークは、出展企業がほとんどお金を出さなくてもいいので、求人への本気度が他のサービスに比べて低い場合もあるというのと、比較的給料面で安い企業が多いというのが難点なのです。
銀行員のあなたは、バブル期などに比べれば給料水準は低くなったかもしれませんが、それでもまだまだ高給取りな部類です。
つまり、転職市場価値の高い銀行員が使うには、リスクがあるという事になります。
そのため銀行員の転職に、ハローワークとサイト型の転職サイトは向かないのです。
エージェント型の転職サイトとは、「転職エージェント」と呼ばれる人が、企業とあなたを取り持って、直接交渉をするサービスです。
このように、企業とあなたとの間に介入してくれるのは、「エージェント型」の転職サイトだけで、その他の転職サービスは、全て企業と直接交渉をする形になります。
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