【カーシェア 破産】被害者の自動車ローンに銀行の関与は?

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銀行 事件
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カーシェア 破産/共同使用していた高級車はどうなる?融資はどうする?

カーシェア会社(グループ)が突然、車の所有者に「破産手続きに入る」と通知し、波紋を広げている。

車を個人間で「共同使用」するビジネスモデルだが、その内容は「かぼちゃの馬車」によるルームシェア問題を思い起こさせるものだ。仕組みがサブリースに似ているからだ。果たして、かぼちゃの馬車の時のように、ローンに銀行が加担している事実はないのか?にわかに騒がしくなってきたこの問題を融資面から整理してみよう。

11月16日、ついにテレビ報道が始まった!

デイリー新潮が説明会開催を記事に

デイリー新潮が11月14日に最新情報を掲載しています。今後、破たんしたS社の社長による説明会も催されるとのこと。

詳しくは、デイリー新潮の記事をご参照ください (こちらをクリック

カーシェア 破産/問題の指摘は1年まえからあった!

大切な友人が妙な話にハマってしまい困っています。 S社が〇〇シェアという高級車専門のカーシェア事業をしているが、法人が車を契約するとわナンバーになってしまうから 、個人が車のローン契約をして欲しい、ローン支払いは会社がするし、謝礼で30万円程貰えて車がレンタルされればお金が入るから小遣い稼ぎになる、という話でした。 後Sがカーシェア事業をやっているのに、ローン契約の話を持ちかけてきたのはRという会社でした。手広く事業をやっていて不動産や金融で儲かっている分の予算を割くためにそうしているらしいです。調べてみたらSの住所はマンション、Rの本社は大阪のレンタルオフィスでした。 明らかに怪しいし名義貸しで違法だし謝礼30万のために車のローンを組むのはリスクが大きいと説明したのですが、既に契約してしまったそうで納得してもらえません。 友人曰く、車の名義は2年で会社に譲る契約をするから名義貸しにならない、と言っています。 しかも、契約する人を紹介すると紹介者に10万円の謝礼が出るらしく、何で君はやらないの?という感じに思われています。 何とか友人の目を覚まさせたいのですがどうすればいいでしょうか? 会社が主催するセミナーにも興味があるようで洗脳されるんじゃないかと心配です。
2019年6月のヤフー知恵袋に掲載されたお悩み相談です。
このころは、契約者に事業への契約金が支払われていたので、問題にはならなかったのでしょう。しかし、怪しいと見る目は確かにありました。
このカーシェア会社が今年10月になり、突然、「事業停止」の連絡を車のオーナーに連絡したことから、10月10日に「オートカージャパン」がニュースとして取り上げ、問題が明るみになりました。

カーシェア 破産/東京商工リサーチがレポート、ニュースに

さらに、この問題を16日に東京商工リサーチが「自分の車はどこに?」、カーシェア会社が突然の破産連絡
のタイトルで情報発信したことから、ニュースとして大きく取り扱われるようになったのです。
そしてついに、「スカイカーシェアという高級車カーシェアリングサービスを提供する会社が事業停止となり、知人が数百万円ローンだけ残って大変なことになっている」
というニュース報道になって、にわかに慌ただしくなりました。

カーシェア 破産/東京商工リサーチが追加レポート、関連会社破産か

11月20日、東京商工リサーチの追加レポートです。それによると、今回のS社であるSERIAS(TSR企業コード:027949605、法人番号:9010601053230、豊島区南池袋1-25-9、設立2018(平成30)年4月20日、資本金3000万円、上ノ山章博社長)と関連3社は11月20日、東京地裁に破産を申請した。 申請代理人は芝琴平法律事務所(港区虎ノ門1-1-11)。 負債は現在調査中だが、債権者数はSERIASのみで約400名。

同時に破産を申請した企業は以下の通り。
(株)ランドコアサービス(TSR企業コード314381708、法人番号:9030001083900、目黒区下目黒2-19-6、設立2012(平成24)年2月8日、資本金500万円、同社長、債権者数約650名)
(株)anchor(TSR企業コード:131407163、法人番号:1010401145813、港区南青山2-2-15、設立2019(令和1)年5月22日、資本金300万円、同社長、債権者数約250名)
(株)コーディアル(TSR企業コード:028533143、法人番号:4011601022592、川口市戸塚鋏町1-25、設立2018(平成30)年5月22日、資本金500万円、小西拓社長、債権者数約15名)

カーシェア 破産/事業モデルは破たんしていたのか?

ビジネスモデルは、オーナーを募って、高級車を購入して、それを高利回りで配当を得ませんか?というもの。

月利5%という高配当です。年利60%、しかも、購入時に数十万円のキャッシュバックもありという条件です。

手持ち0円で自動車ローンを組めるから、カーローンの返済は、月に5%の配当を返済に当てればOK。

車はスカイカーシェアに預け、それを会社が運営(カーシェアリング)するという仕組み。

スカイカーシェアは、コロナを理由とした資金繰りが悪化。。。しかし、実際は、コロナ感染防止のため、電車などを使わずに車への需要が高まっていたとの見方もあり、コロナを理由に事業停止とするのは疑問が残ります。

この会社が計画的な事業停止だったのかどうかはこちらに詳しくありますのでご参考にしてください

カーシェア 破産/銀行の融資は絡んでいたのか?

かぼちゃの馬車では、スルガ銀行が審査を通すために、書類の改ざんまで行員が率先していたために問題となりました。

今回は、自動車ローンです。高級車ばかりですので、500万円を超える自動車ローンなので、銀行が積極的に加担していてもおかしくはありません。

しかし、車を自動車ローンで購入して、カーシェア業者に「また貸しする」ことを融資する時に知っていたのか?そこは銀行に責任を問えないところでしょう。

そもそも、よほど、大企業のビジネススキームでないかぎり、銀行は、自動車ローンを実行しないでしょう。

被害者の一部は、収入や借入金額を偽証している可能性もあるので、問題は借り手の側にあると指摘されそうです。

実は、このケースは銀行がからんでいないからこそ、問題なのです。

高級車のはずが、事故車で、実際は100万円ほどしか価値のないものに、500万円程度の見積もりが出されて、融資が発生していたとしたら・・・

事業が破たんしても、ローンを組んだ人には100万円の価値しかない「高級車」だと思っていた自動車とローンが残るだけ・・・稼ぐどころか借金です。

ブログにも指摘されているように、このカーシェア事業が儲かるビジネスなら、とっくに大手企業が参入していたでしょうし、銀行も連携して、きちんとしたスキームを構築して問題にもならなかったはず。

資金の調達が自転車操業になりがちな、ベンチャーだったために事業が行き詰ったのでしょうか?

責任は購入資金を融資した信販会社に?

実際の購入額とはほど遠い中古車でありながら、新車同等のローンを設定していたとすれば、当然責任を問われるし、また道義的な問題もありそう。信販会社の名前もやがて報道されるのでしょうか?

 

ここまでの報道を整理すると、事業の破たんは計画性が認められない限りは、詐欺罪には問われなさそう。

自分の車を早く処分したいでしょうが、そもそもの価格がローン金額に見合う車だったのか、調べた方が良いでしょう。

信販会社がグルとなり、本来の価格、例えば中古車だったのに新車と偽ってローンを組ませたのなら、信販会社を相手に請求できるかもしれません。

そもそも、信販会社が「車をまた貸しするとは思わなかった」など責任逃れもありそう。

推移を見守ります・。

カーシェア 破産/自業自得というなかれ

コロナ禍で、生活に困窮し、思わず儲け話に乗ってしまった人もいるでしょう。

情報弱者と切り捨てず、また自業自得と責めないで、少しでも被害が少なくなる手はずを、整備できたらと願います。

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