福島県商工信用組合で2件の着服事件が発生しました。一つ目は本宮支店に勤務していた元支店長代理の職員(41)。
この職員は平成13年からの18年間、顧客の預金などから1億1300万円余りを着服したと説明。
「パチンコや風俗などに使った」などと着服を認めていて、組合では刑事告訴を検討中。
もう一件の着服事件が、25歳の男性職員。3年間で200万円を着服していました。
18年間の長期間に及ぶ着服で、しかもその間に、別の不祥事が起きた際の類似事件調査をすり抜けて、被害額も増えてしまいました。まさに再発防止策が徹底されなかった一例です。

事件発覚から公表までかかった日数は?
事件が2つあるので、①と②に分けて解説します。
①2019年10月19日発覚。公表までに104日もかかる。
②2019年12月2日発覚。60日後に公表。
犯人像犯行時期は
①支店長代理41歳。犯行は実に18年間にわたっていて信組の管理体制が疑われる事案。
②25歳の男性職員で、平成29年から約2年間の犯行。大卒の新入社員なら入組直後からの犯行で、信組の職員教育や採用基準も疑われる案件。
犯行金額と被害者数
① 顧客57人の定期預金解約金や普通預金払戻金などを97回にわたり着服。着服額は1億1309万8240円に上る。着服額に流用分を合わせた不正額は1億4476万7057円。ほかにも調査中の案件があり、さらに増える見込み。
②定期積金の解約金の一部を着服。2つの支店での犯行で2件、200万円。
発覚の経緯
①顧客からの問い合わせ ②は①の事案を受けて類似事件の調査中、怖くなって自ら申し出たもよう。
犯行の動機
①②どちらも、着服した金を遊行費用に使用していた。
処罰は
①は刑事告訴へ ②は懲戒解雇のみか。
総評・再発防止策の徹底中に犯行。
2016年に起きた着服事件では、他に不祥事案件がないか、全店調査を行い、この不正行為を見抜けなかったということも発覚。
監査課係長が5000万円着服 今年3人目
6月12日に新たな着服事件が発覚しました。30年間もの期間に着服していたというもの。
事件の詳細は
なぜ1月の2件の事件の発覚時に、この事件に気が付かなかったのか?
不思議ですね。前のブログで2016年に発覚した着服事件の時に、当然ほかの着服が起きていないのか、知らべているはずなのに見過ぎしていた事を指摘しました。
今回も、当然のことですが、類似事件がないのか、本部は真剣に捜査したはず。金融機関とは、そのような事件が二度と起きないように念には念を入れて、、、のはずですが。
30年間もの長きの間に着服していた女性職員が、発覚もせずに、70歳まで働いていたことが驚きですが、70まで働いても係長しかなれないとは・・・?だから、着服に手を染めたのではないのでしょうか?
いや、犯人の肩を持つわけではありません。
この信組は、あまりにずさんで、信用組合さんのイメージを損なってしまってないでしょうか?
信組に就職しようとする人にとってマイナス情報しかありません。
金融庁はどうするのでしょう?県庁に監督権限を返した方がよろしいのでは?もう金融庁では信組の相手までしてられないでしょう。これで業務改善命令がでないなら、日本の金融機関はある意味安泰です

コメント