銀行員として働いていていると、日々のノルマや人間関係のストレスから、
「仕事を辞めたい… 」
「銀行員以外の仕事に転職したい」
と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
今回は、行員が仕事を辞めたくなる理由や、離職する際に後悔しない方法・転職のベストタイミングについて解説します。
銀行員を今すぐ辞めたいと思っている方も、ぼんやりと転職を考えている方も、まずは情報収集が大切です。是非参考にしてみてくださいね。
銀行員を辞めたいと思う理由5つ
1.人員削減計画があり将来が不安だから
低金利の長期化・経済活動の悪化などで収益が減少し、改革を迫られている金融機関。
2021年には中京銀行など、実際に大規模なリストラ策に踏み切る銀行も出てきており、この先も銀行は人員削減を検討せざるを得ない状況です。
三菱UFJ、みずほの両グループは人員削減する具体的な人数を公表している。
三菱UFJは2023年度までに6000名程度、みずほは2026年度までに1万9000人を削減するという。
今後銀行員として長く働いていけるのかどうか不確定な状態で、未来のことを考えると不安になってしまうこともありますよね。
新卒一括採用で銀行に入社したエリート社員の中にも、セカンドキャリアを考えて転職を検討する人が近頃増えています。
2.営業に向いていないと思うから
銀行の存続には欠かせない法人営業。
営業職として入社したものの、実際働いてみて「自分には営業は向いていないかもしれない..」と苦痛を感じる人も多くいます。
特に銀行の営業は、求められるスキルが多く、1人1人の責任も重いため、大きなストレスを感じながら働かざるを得ません。
元々人とコミュニケーションをするのが得意でなかったり、自分から営業をかけるスタイルが苦手な場合は、銀行員を辞めたいと思ってしまうことがあるのも仕方ないかもしれません。
銀行の営業自体にやりがいは感じていつつも、営業職が自分に合っていないと辛いもの。自分の適性にあった職種に変えるのが良いでしょう。
3.ノルマがきついから
特に営業職には、期間ごとのノルマがつきものです。
数字を達成しなければいけないというプレッシャーから、心身のバランスを壊してしまう銀行員も多くいます。
月のノルマを達成できなかった際に、上司に怒られることを想像してしまうと萎縮してしまい仕事に身が入らなくなってしまう場合も。
中には月内に自分のノルマを達成したとしても、追加でチームのタスクが課されてしまうケースもあります。
常に仕事のノルマがあると、数字をクリアするために必然的に残業も増えてしまい、プライベートの時間にも支障をきたす事から、辞めたいと思ってしまう銀行員も多くいます。
4.細々とした事務作業が苦手だから
毎日パソコンに向かって事務作業ばかりしていると、自分が何のために働いているのか分からなくなってしまうことも。
しかし、金銭を取り扱う事務作業は、ミスは許されません。
常に集中力を尖らせていなくてはいけない状況で、個人作業が続くとストレスが溜まってしまいます。
そのような毎日数字や口座情報を眺めるだけの仕事内容に、やりがいを感じられず悩む銀行員もいます。
また、銀行員として働いている中で、日経新聞を読んだり資格の勉強をするのはほぼ必須です。
親や周囲の期待を背負って銀行に就職したものの、経済自体にそれほど興味がなかった場合、毎日の職務内容に耐えられないと思う人も多くいます。
銀行員の実際の業務内容についてよく知らず就職した場合、想像と違ってギャップに苦しんでしまう新入銀行員もいます。
5.転勤や異動が多いから
転勤・異動が多いために銀行員を辞めたいと考える人もいます。
メガバンクであれ地方銀行であれ、どの銀行にしても共通しているのが、さまざまな地域に支店を持っているということ。
一般的な銀行員は、約2年ごとに転勤があると言われています。
特に全国規模の銀行だと、転勤先は全国各地・海外支店に及ぶので、引越しだらけの人生になり人生プランは大きく変わってしまいます。
「家族とずっと一緒に暮らしたい」「住んでいる場所に愛着があり離れたくない」と思っている銀行員は、転勤や異動の多さから離職を検討する場合も多くあります。
6.人間関係が辛いから
人間関係が原因で銀行員を辞めたいと思うケースも多くあります。
特にメガバンクなどでは職場内の出世競争が激しいことも多く、温和な人間関係を築きづらい傾向があります。
まだ銀行は年功序列の風潮が強く、中には上司からの叱責やパワハラに黙って耐えなくてはいけない場合も。
また、勉強会などの多い銀行だと、休日出勤で苦手な人と顔を合わせなくてはいけないというストレスを抱えることもあります。
相談できる上司や同期がいないと、人間関係がしんどく離職を考えるようになる銀行員も多くいます。
「年功序列で学歴の高い人でないと出世しない」そんな銀行特有の文化に馴染めないと感じる若い行員も多くいます。
銀行員を辞める時に後悔しないために
銀行員を辞めたい時に考えるべきこと
「銀行員を辞めたい…」と思った時には、まずは客観的に自分の状況を捉えることが必要です。
辞めたい理由をノートに書き出し「その問題は自分で解決できることなのか」「時間が経てば解決することなのか」など考えて、悩みを客観視することがおすすめです。
もし、周囲の環境や職務内容などに悩みがあるなら、転職を考えるのもお勧めです。
現在の仕事に違和感を抱えつつ、その気持ちを押し殺して働いていると心身に支障をきたしてしまうこともあります。
一番大事なのは、あなた自身。
信頼できる友人や家族などにも相談し、銀行員を辞めるべきかどうかじっくり考えましょう。
我慢を重ねた結果、うつ病を発症してしまう銀行員もいるので、無理はせず、自分の健康を第一に離職を検討してくださいね。
後悔しない転職のベストタイミング
転職をするベストタイミングは、自分自身が転職に前向きになった時。
ストレスや将来の不安が大きくなり、銀行員としての業務に身が入らなくなってきたのなら、もう転職を考えるべきです。
「最近、仕事のことでネガティブな気持ちでいる時間が長くなってきた…」と思うなら、あなたの幸せのために離職や転職を考えてみるのがお勧めです。
客観的に自分の将来を捉え、転職した方が良い未来像が描けるのなら、転職活動を始めるベストタイミングでしょう。
銀行員を辞めたい人におすすめの転職先
1.他の金融機関
銀行員の転職先として一番人気なのが、他の銀行や金融機関。
スキルもある同じ土俵で戦うことで、年収アップも期待できます。
メガバンクから地方銀行へ、また地方銀行から信用金庫へ、業務を変える転職もおすすめです。
例えば、転職したい理由が「人間関係が辛い」といった職場の環境にある場合だったら、同じ仕事内容でも、働く職場を変えればストレスなく働ける可能性が高くなるでしょう。
「マイナビのプロモーションを含みます」
2.他業界の事務職・経理職
銀行員ほど、社会人マナーや接遇に長けた社会人はいません。
新人の時にしっかりとした研修を受けている銀行員は、他の業界の事務職と比べても、レベルの高い仕事ができます。
特に銀行窓口業務などを担当していた人の場合は、他業界の事務職・経理職として転職できる可能性もあります。
銀行窓口における顧客対応や事務作業ほど、正確さが要求される仕事はありません。
銀行員として培ったその接遇マナーは大きなアピールポイントになります。
「お金の管理や事務の仕事が好きだ」と感じている方は、まず事務職・経理職を志望先として選ぶのもおすすめです。前職の年収と比較しきちんと条件を決めておくことも大事です。
3.営業職・販売職
金融の営業として働いていた方の中には、営業活動のスキルを活用して他業界の営業職として活躍することも多いに期待できます。
興味のある商品・サービスを扱う店舗で、販売職として働くこともベストな選択になるでしょう。
ただし、営業職はどの業界でもノルマが必ず発生しますので、「ノルマから離れた仕事がしたい」と考えている方にはおすすめできません。
逆に、年収アップする転職を検討している方は、不動産業界の営業職など「成果や実績」によって年収額が大きく変わる職種へチャレンジするのもおすすめです。
>不動産業界を専門にした転職支援サービス【宅建Jobエージェント】
ここまで、銀行員が転職先として検討できる、おすすめの業種や仕事をご紹介しました。
この他に資格を取得していた場合には「資格を活かした転職」をすることもできます。
資格があれば、転職先として選ぶ業界や仕事内容などは、幅広く検討したほうが年収アップも期待できます。
まずは、あなたの興味のある会社や業界について情報収集を始めるのが転職の第一歩です。
銀行員が転職するために必要な準備
それでは、転職活動を考えた時、事前にやるべきことを説明していきます。
1 条件を明確にする
転職活動で最も大切なことは条件を明確にすることになります。
応募する転職先の求人を決める前に、下のポイントを踏まえて、しっかり考えておきましょう。
- 「給与」「勤務地」「休日」などの待遇条件
⇒募集要項を確認 - 社風や人間関係などの職場環境
⇒転職エージェントに聞く - 仕事内容や任される業務の範囲
⇒募集要項や会社HP、転職エージェントに教えてもらう
銀行員が転職活動を円滑に進める際には、「マイナビ金融エージェント」がおすすめです。
「マイナビのプロモーションを含みます」
マイナビ金融エージェントは、金融業界経験者のための転職サポートを行なっているNo.1エージェント。
金融系の全ての職種に対応しており、銀行員のスキルを生かしてキャリアアップが期待できます。
転職サポートはもちろん全て無料。
メガバンク・地銀・証券・生保出身のキャリアアドバイザーが在籍しており、転職の成功事例をもとに、自分にぴったりのアドバイスを受けられます。
またマイナビエージェントは、全国の各⽀店に法⼈営業担当者を配置し、⼤⼿上場企業や中⼩企業の他、ベンチャー企業も含めて多くの優良企業との接点があります。
もちろん業種チェンジや、金融業界だけでないキャリアチェンジの相談も可能です。
業界ごとに企業と密なコミュニケーションを⾏い、信頼と実績を得てきたマイナビだからこそ、銀行員にぴったりの転職をサポートしてくれます。
対象 | 金融業界経験者 |
地域 | 全国 |
求人数 | 275,000件 |
転職後に「イメージと違う」という後悔がないように、あらかじめ転職先に求める条件を整理してから、アドバイザーに相談するのがおすすめです。
2 面接対策を行う
面接対策は、必ず行う準備です。
業務経験や具体的な仕事のスキルなどについて質問されることが多いため、必ず事前に準備しておきましょう。
面接対策は、下がポイントになります。
- 自己PR
⇒あなたの経験・スキル・資格を整理しておく - 職種の志望動機(営業・事務など)
⇒他の職種ではなく、なぜその職種として働きたいのか? - 志望動機
⇒他の会社ではなく、なぜこの会社なのか?
面接対策は、転職の専門家がサポートしてくれます。
転職面接対策に不安がある方は、転職エージェントにサポートしてもらいながら準備しましょう。
3 退職手続きをする
退職手続きは、今の仕事を円満に辞めるために最低限行うべきこと。
- 退職する旨を上司に伝える
- 退職届・退職願を会社に提出する
- 書面の手続きを行う
退職手続きは、実際に転職活動を始めてからでも遅くありませんので、焦る心配はありません。
書面の手続きで必要なものは、下記のとおりです。
会社に返却するもの
- 健康保険証
- 社員証明書
- 制服・備品など
会社から受け取るもの
- 源泉徴収票(転職先での申告や年末調整に必須)
- 雇用保険被保険者証(雇用保険を受け取る際に必要。1年以内の転職なら雇用期間が通算になる。)
- 年金手帳(14日以内に転職先が決まっている場合:転職先で年金加入に必要。転職先が決まっていない場合:退職後14日以内に国民年金に自身で加入する)
- 離職票(失業給付やハローワークに提出する場合必要。一般的には退社後送付される。)
手続きは煩雑ですので、心配な場合は転職エージェントや今の職場の信頼できる上司、会社の窓口に相談しておきましょう。
銀行員におすすめの転職エージェント
1位 マイナビ金融エージェント☆ 「マイナビのプロモーションを含みます」
マイナビ金融エージェントは、金融業界経験者に特化した転職サポートをしているエージェント。
マイナビには、メガバンク・地銀・証券・生保出身などの金融業界に詳しいキャリアアドバイザーが在籍しており、プロにアドバイスを貰いながら、二人一脚で転職活動を進めることができます。
また、金融系の全ての職種に対応しており、転職の成功事例をもとに、自分にぴったりの転職先を紹介してくれます。
転職業界TOPのマイナビだからこそ、多くの優良企業との接点があり、様々な選択肢の中から自分のキャリアを考えることができます。
特徴 | 圧倒的求人数 |
地域 | 全国 |
求人数 | 275,000件 |
2位 リクルートエージェント ☆「リクルートのプロモーションを含みます」
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ビズリーチは国内最大級のハイクラス転職サイト。
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地域 | 全国 |
求人数 | 約127,000件 |
まとめ
今回は、仕事を辞めたいと思っている銀行員の方向けに、行員を辞めたくなる理由や後悔しない方法・転職のタイミングについて解説してきました。
「仕事を辞めたい…」と思った時に一番大事なのは、自分の将来のビジョンとの擦り合わせをして、客観的に自分の仕事について捉えること。
ネガティブな気持ちでいる時間が長いのなら、あなたの幸せのためにも転職を考えてみるのがお勧めです。
後悔のないように決意を固めて、前向きに転職活動に挑んでくださいね。
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